さて、
”Student Clinic(スチューデントクリニック)”には、幾つかの
「掟」 が、ある。
例えば、
◇クリニック内で、患者さんへの不満・噂話をしない。
◇患者さんと私的な関係を結ばない。
◇患者さんに私的な商品(健康食品とか、化粧品とか)を、売りつけない。
◇クリニックの始まる前に、タバコを吸わない。
・・・などなど。まあ、いずれも常識内のことだ。
だけど、中にはこんなのもある。
アメリカは、チップ社会だ。
仕事をすれば、その働きに相当した金額をお給料以外にもらうのが常だ。
なので、美容院で髪を切っても
、スパでマッサージを受けても
、通常料金プラス、担当者にはチップを渡す
しかし、こうも書いてある。
「ほとんどの患者さんは、健康に関してはチップを払わない。」
病院では、チップを払わないのと一緒だな。
「もし患者さんがチップを払おうとしたら受け取っても構わない。」
・・・まさかっ?!・・・と、思いきや、今までにこういうことがあったらしい。
だから、
「掟」のひとつになってるんだな
そしてクリニックが始まって記念すべき一番目のの患者さん。
「終わりましたよ
」と言ったとたん、ぱかっ
と目を覚ましてこう言った。
「次もあなたを指名できるかしら
」
KAOは、驚いた。
「多分できると思いますけど
??
よくわからないので、受付で聞いてみてください
」
そして彼女がチップを渡そうとしたその瞬間、上記の
「掟」がKAOの頭を横切った・・・
どうしようッ??これは、
「無心」なのかっ?!
もらってもいいのかッ?! ・・・・わからない〜〜〜っ!!
なので一応、「気にしないで下さい。」と断ったところ、「いいから、もらっときなさい
」と、初めてのチップをもらった。
なんだかわからないけど、ちょっとだけ嬉しかったりした
しかしその後、ほとんどの患者さんがマッサージの後にチップをくれることが判明。さらにだいたい5ドルが平均であることにも気づいた。また、本当に患者さんにとって良いマッサージができた時は、10ドル-15ドルとチップが跳ね上がることも。
・・・なるほど。チップ社会だ
お金って不思議だな〜。もらえると頑張っちゃう自分がいたり、もらったからには頑張ろう!・・・とか思っちゃう自分がいるんだな〜
まあ、当然の報酬と言えばそれまでなんだけどね・・・。
しかし、それを
「当然」だと思うから
「無心」
しちゃうんだな。きっと・・・。